統計力学おもしろい
物理の学生二人、数学の学生ひとり、そして僕というメンバーで今学期は週一回の自主ゼミを組織して、田崎晴明先生(id:hal_tasaki)の名著「統計力学I」を読んでいっている。
量子力学をきちんと学んだことがない者*1でも追っていけるように丁寧に書かれていて、数式にもびっくりするくらい説明を入れてくださっているおかげでなんとかやってこれている。
1ページまるごと注釈に埋め尽くされることも。
今日は4章「平衡統計力学の基礎」で僕が発表する順番だったのでちゃんと読み込んでいったのだけど、平衡状態のエネルギーにほぼ等しいエネルギー固有値をもつエネルギー固有状態の集合こそがマクロに見た平衡状態そのものである、という普段ナイーブに使っている「平衡状態」というマクロな状態をミクロな量子系を使って説明する箇所は目からうろこで涙が出そうになるくらい感動した*2。嘘じゃないよ。