ミンミンゼミ

前日まで忘れていたけど、今日はゼミの発表だった。
プログレスでも論文紹介でもいいのだけど、全然実験がプログレスしていないのでここ数回は論文読んで紹介してる。
マテメソまでしっかり発表する人もいるけど、僕は聴いてる方もしんどいと思うので背景と結果を発表して、聞かれたらマテメソを答えるようにしてたりする。*1

今日発表したのはA versatile endonuclease IV from Thermus thermophilus has uracil-excising and 3'-5' exonuclease activityという、僕が研究しているさーますちゃんのDNAエンドヌクレアーゼの論文。

このEndonuclease IV(Tthnfo)というのは大腸菌のEndonuclease IVのホモログで、DNA鎖中のAPサイト*2を認識してバックボーンを切り取っていく、AP Endonucleaseと呼ばれる修復酵素であります。
今回の論文はそのTthnfoちゃんがどうやらAP endonuclease活性以外にもいろいろやってるらしいよ、すごいね、という内容。

APサイトというのは、勝手に塩基が抜け落ちていってできるときと、間違えてDNA鎖に取り込まれちゃったUracilなんかを別の酵素が切り取って行った跡地としてできるときがあります。
大腸菌ではそのUracil除去活性をもつ専門家のUracil-DNA glycosylase(UDG)さんたちが働いて、Endonuclease IVはその後片付けとしてAPサイトを認識してお掃除していきます。
さーますでも同じかな、と思って調べてみたらどうやらUracil除去活性をもっちゃってるよ!自分でぜんぶやってる!おそろしい子……ッ!、と論文は言ってます。さすがさーます様、大腸菌に出来ないことを平然とやってのけるゥ!*3

このUracil除去活性を念頭に入れると、僕の研究データのごにょごにょがごにょごにょできる気がするのでわくわくします。
ストーリーを組み立てて実証すべく実験を考えて実行するという、いわば当たり前のことが自分で出来そうでテンション上がってきましたよ。

*1:スライド作るのがめんどくさいだけとかいうな

*2:塩基が抜けちゃった損傷箇所

*3:ちなみにさーますでもUDGさんたちは頑張ってます

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